データヘルスってなに?

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 データヘルスとは、被保険者の健康の保持・増進を目的にした保健事業で、各保険者が持つ医療情報(レセプト)や健診結果などの電子データを分析・活用することでより効率的かつ効果的な保健事業を実施する(ことを目指す)ものです。
 ここでは、その特徴について確認したいと思います。

特定健診

 皆さんご存知 “メタボ健診”のことですね。この取り組みは2008年(平成20年)に糖尿病等の発症・重症化を予防して医療費を適正化するために始まった取り組みです。
日本人の死亡原因の約6割を占める生活習慣病の予防のために、40歳から74歳までの方を対象に、メタボリックシンドロームに着目した健診を行っています。
 内臓脂肪の蓄積による、高血糖脂質異常症(高中性脂肪または低HDLコレステロール血症)、高血圧等の症状がないか確認するものになりますね。

特定保健指導

 特定健診の結果から、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる方に対して、専門スタッフ(保健師、管理栄養士など)が生活習慣を見直すサポートを行います。
 対象者が自らの生活習慣を振り返り行動目標を立て行動に移し、その生活が継続できることを目指した支援を行います。

 データヘルス事業では、レセプトデータおよび上記2つのデータを収集・分析することで、被保険者の疾病動向等を把握・分析します。
 これにより糖尿病に対する早期介入による症状の重症化防止事業を実施するなど、保険者毎に様々な対応策を計画・実施することが可能となります。

インセンティブ事業

 そして最近ではこれがはやりはじめているでしょうか。
 これは個人の健康づくりに対してモノやポイント等のインセンティブが支払われるものです。
 具体例で言えば、市が主催する健康づくりのイベントに1回参加するにつき1ポイントを付与し、10ポイントたまったら景品と交換できる…といった事業になります。
 つまり、「個人の健康づくりを “エサ”を用意して推進する取組」ということになります。
 ちょっと言葉悪く要約しちゃいましたが、ある程度目標等がないと人間頑張れないですからね。「健康になる」以外の動機があることで「やろうと思う人」「やり続ける人」のモチベーションを保てるので、すごく効果的な事業だなぁ、と個人的には思っています。
 
 参加をするとそれなりに良いもの(こと)が貰えるような事業もたくさんありますので、みなさんもご自身が加入している健康保険のホームページ等をぜひ確認してみてください!