小市民的「コア・サテライト戦略」による資産運用

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 資産運用を行う上で、最も大事にしたいのは「慎重さ」だと私は思っています。

 どんなにリターンが大きく見込める投資で、かなりの「安全性」があったとしても、「絶対」はありません。

 人は「失敗する生き物」なのであなたの判断が、投資先の運用者が、失敗するかもしれない、そのリスクを常に考慮しなければいけないと思います。

 大切なお金です。資産の全額を失うわけにはいかないですよね。

 そこで私がお勧めしたいのが、「小市民的コア・サテライト戦略」です。

コア・サテライト戦略とは?

 コア・サテライト戦略とは、ポートフォリオ(運用商品の組み合わせ)を組む際に有効な考え方の一つで、ポートフォリオを「攻め(ハイリスク‐ハイリターンなもの)」と「守り(ローリスク‐ローリターンなもの)」に分割し、効率的に運用を行う投資戦略のことです。

 これは、運用資産を大きく2つに分けて、資産の大部分の運用(コア=核)では、安定的な成長(運用成果)を図る一方で、残りの一部資産(サテライト=衛星)では、比較的高いリターンを目指すことを目的としています。

 資産全体として過度のリスクを取ることを回避しながら、リターンの上積みを狙うことができるため、現在、世界の多くの投資家がこの方法で運用を行っています。

 もちろん、個人投資家が資産を運用する場合にも有効です。

小市民的コア・サテライト戦略とは?

 上記のとおり、世界の投資家が採用する方法なので、有効性は明らかなのですが、いざ、自分の資産を考えてみると「資金が乏しい」ため、運用方法には少しアレンジが必要かな・・・と考えて出した答えが「小市民的コア・サテライト戦略」です。

 世界的な投資家の場合、多くの資産を保有していますので、コア部分でインデックスファンドや債券ファンド、国内外株式、債券などに幅広く分散投資し、サテライト部分で先進国の個別銘柄(アクティブファンド)や新興国株(新興国ファンド)、不動産などの収益性の高いリスク資産へ投資することが可能ですが、資産の乏しい小市民としては”資産が少ないため”に株式投資自体が相対的にリスクの高い投資になってしまいますよね。

 そこで小市民的コア・サテライト戦略では以下のように資産を分割し運用を行います。

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 コアを7割、サテライトを3割として、コアに関しては「元本割れ」のリスクがほとんど考えられない投資(国内金融機関での定期預金、国債の購入)で運用を行い、サテライトの3割を株式等で運用する方法です。

 具体例に当てはめると、100万円の資産のうち、70万円を定期預金で運用し、30万円を株式で運用する、という資産運用になります。

 万が一、投資先の株式が暴落し、価値が「0円」になったとしても、70万円は手元に残りますから、致命的なダメージを受けることはありません。

 小市民にとって”70万円”は生活をしていくのに非常に大切な大金です。万が一にも失わないよう、慎重に運用することが大切ですよね。

 この方法であれば、コアの安全がほぼ100%担保されますので、小市民でも株式投資についてはリスクを負って少し大胆にリターンを狙いにいくことができますよ。

 もし資産運用について検討されているようでしたら、この「小市民的コア・サテライト戦略」を参考に運用の配分等を検討してみてはいかがでしょうか。

※この記事はあくまで資産運用の一方法を紹介したもので、株式投資等を勧誘するものではありません。実際の投資については、検討の上、自己の責任のもとで行ってください。

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